●孟嘗君 もうしょうくん
アジア 中華人民共和国 AD
?〜前279 戦国時代の斉の公族。姓は田,名は文。孟嘗君は諡号。斉の威王の末子,靖郭君田嬰の子。田嬰は,文を賤妾の子で5月生まれのゆえに退けていたが,長してその賢なるを知り太子とした。父の死後は,薛(山東省滕県)の領主を継ぎ,食客数千人を招き厚遇した。ために魏の信陵君・趙の平原君・楚の春申君とともに戦国の4君の一人として知られる。秦の昭襄王は宰相にしようとして秦に招いたが,彼の賢と斉の一族であることをおそれて,捕えて謀殺しようとした。しかし,彼の食客中に狗をまねてよく盗む者と鶏をまねて上手に鳴く者とがおり,危うく難を逃れて斉に帰国することができた。この鶏鳴狗盗の故事は有名である。のちに斉の宰相となったが,讒言のため薛に隠退し,さらに魏に去って宰相となった。斉の襄王が立つと,自立して諸侯となり,薛に没す。