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●妄想 もうそう

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 病的状態から発生する誤った判断ないし確信である。その特徴は,(1)なみなみならぬ主観的確信をもつ,(2)経験や推理によって影響されない,(3)内容が非合理的で不可能であることである。妄想の種類は了解心理学的立場から次の二つに分けられる。(1)心理学的に了解できない1次妄想(K.ヤスパースの真正妄想)。(2)心理学的に了解できる2次妄想(ヤスパースの妄想的観念)。1次妄想はさらに,妄想知覚・妄想気分・妄想着想の3種類に分けられる。1次妄想は分裂病のほか,てんかん,中毒性精神病などの器質性精神病にも現れる。2次妄想には,うつ病の貧困妄想や,幻聴があるために「暴力団に襲われる」と思い込んだりする迫害妄想などがあげられる。妄想の経過は基礎の疾患によって規定され,一過的または周期的に出現するものや,著しい人格変化は伴わず妄想体系がつくられるもの,あるいは人格変化を伴い妄想内容がさらに非現実的になるものがある。