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●モアイ

南アメリカ チリ共和国 AD 

 イースター語。チリ領イースター島に残る巨石像。高さは3〜20mで,最大のものは重量50tに達する。面積170平方kmの島内におよそ1,000体が発見されているが,そのうち80体余りは製作中断の状態で残されている。すべての像は島の東部,火口湖をもつラノ=ララク山の外壁でつくられ,内壁斜面や島内の石造祭儀場(アフAhu)へ運ばれたのであった。像は一般にとがったあごと薄い唇・長い耳を特徴とするが,一説によれば,これは重いイヤリングをつけて耳たぶを引きのばす風習のあった“長耳族”が祖先崇拝のためにつくった偶像だという。しかし,その開始時期については,5世紀とするものを最古として諸説あり,また製作した人種の渡来についてもポリネシアと南米の2説ある。いずれにせよ,石像信仰は“長耳族”の滅亡とともに廃止され,多くが引き倒された。この時期は18世紀後半と考えられる。