●免罪符 めんざいふ
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贖宥(しょくゆう)状ともいう。ローマ=カトリック教会において,罪を犯した人々に対し罪を償うべき罰をゆるした証書。キリストの十字架における無限の償いと諸聖人の善行の蓄積のおかげで,キリストの教会につながる者の罪に対する償い,罰や苦難を教会が免除する権限をもつと考えられた。十字軍時代に従軍者や献金者に対する免罪が盛んに説かれ,献金はローマ教会の重要な財源となる。ローマ教皇は免罪のための善行・祈り・巡礼・献金などを定めたが,それらはしだいに形式化した。歳入不足を補うために免罪符が販売され,16世紀,教皇レオ10世はサン=ピエトロ聖堂改築費用捻出のためドイツでの免罪符販売に着手した。こうした教皇のやり方に対し,ルターは95カ条の抗議をなすことで,宗教改革運動の口火を切った。トリエント公会議は免罪の濫用を規制した。