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●メンガー

ヨーロッパ オーストリア共和国 AD1840 プロイセン王国

 1840〜1921 オーストリアの経済学者。ウィーン大学・プラハ大学で法律を学び,クラカワ大学で学位を取得。その後ジャーナリストに転身したが,1872年よりウィーン大学で教鞭をとる。オーストリア学派の創始者であり,限界効用学説を独自に確立,限界革命の中心的な存在の一人として近代経済学を切り拓いた。メンガーは,価格理論の解明を通じて財の価値の根拠を“効用”に求め,限界効用の理論を打ち建てた。彼は,同時期に別個に限界効用の理論にたどり着いていたジェボンズワルラスとともに限界革命を推進し,近代経済学の礎石を築いた。メンガーは,さらに財についての分析を通じて限界効用の理論に財列次の概念を導入することで,消費財・生産財の価値を一貫した効用理論で説明づけることに成功し,また欲望充足の手段としての財の相互補完性に注目するなど,限界効用学説の豊富化に寄与した。そのほかにも,新歴史学派のシュモラーとのいわゆる“方法論争”が有名である。

〔参考文献〕メンガー,安井琢磨訳『国民経済学原理』1937,日本評論社