●メルロ=ポンティ
ヨーロッパ フランス共和国 AD1908 フランス共和国第三共和政
1908〜1961 フランスの哲学者。ロシュフォールに生まれ,エコール=ノルマルに学び,サルトル・ボーボワール・ニザンなどと知り合う。第二次世界大戦勃発とともに従軍し,ドイツ軍のパリ占領下ではレジスタンスに参加した。解放後,サルトルの創刊した「レ=タン=モデルヌ」誌に協力し,その理論的指導者となる。1946年リヨン大学講師,1949年パリ大学教授をへて,1952年コレージュ=ド=フランスの哲学教授に就任した。ブランシュビック流の観念論の批判から出発し,ゲシュタルト心理学や行動主義の科学的心理学の成果を批判的に摂取し,とくに後期のフッサールの現象学を発展させ,生活世界の現象学的記述を実存主義的立場から企てた主著『知覚の現象学』(1945)によって無神論的実存主義の代表的理論家となった。またマルクス主義の論客として活躍したが,のち朝鮮戦争を契機に幻滅を表明する。