●メルボルン
大洋州 オーストラリア AD
オーストラリア連邦ヴィクトリア州の州都で,現在の人口は約280万人。シドニーにつぐ大都市。メルボルンの発展は,ニュー=サウス=ウェールズ植民地から分離してヴィクトリア植民地となり,さらに金鉱の発見によってゴールド=ラッシュが訪れた1850年代以降である。1890年代の連邦形成運動では主導的立場にあった。オーストラリア連邦が成立した1901年以来,人工都市キャンベラに首都が移転される1927年まで,メルボルンは連邦政府の所在地であった。植民地時代からシドニーと並んで政治と学芸の中心地であったことと,大牧場経営者の登場による有産階級の出現は,メルボルンにアングロ=サクソンの特殊な階級を生み,メルボルン=クラブと呼ばれるエリート組織を形成させることになった。メルボルンの人種構成は多様で,イギリス系以外にもギリシア・ドイツ・ポーランド・ユーゴスラヴィアなどの欧州系移民が戦後に多数定住した。現在は資源開発関係の企業本部が多く,シドニーとともにオーストラリア経済の中枢機能がある。毎年11月には1861年以来の伝統ある競馬メルボルン=カップがフレミントンで開催され,国民的行事となっている。またバレエやオーケストラの本拠地としても有名である。
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