●メルセン条約 メルセンじょうやく
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フランスとドイツの起点とみなされているフランク王国分割についての条約の一つ。843年のヴェルダン条約後,870年にフランク王国を再分割したもの。東フランク王国の最初の国王ルードヴィヒ2世と西フランクのシャルル(カール)2世(禿頭王)とのあいだで,マース川右岸の旧帝領地メルセン(オランダの都市マーストリヒトの近く)で結ばれた。中部フランクを継承していたロタール2世が869年に没したのを機に,その遺領ロタールの国,ロタリンギア(ロートリンゲン・ロレーヌ)を分割した。東半分を東フランクのルードウィヒ2世が,西半分をシャルル2世が獲得したが,この分割は双方の利害関係を中心に考えたもので,自然条件・言語・教会管区などに対する配慮はいっさいなかった。これは暫定的なもので,その後,この境界線は東・西両国の争点になってゆく。ここで確定された国境線は,さらに,879年のリベモン条約によって修正されることとなった。