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●メーメル

ヨーロッパ リトアニア共和国 AD 

 ダンゲ川河口に位置し運河によってニエメン川に通じるリトアニアの海港。1978年,人口17万5,000人。ドイツ東方植民の結果発達した都市で,端初は1252年リトアニア人の城塞跡にドイツ騎士団が城を建設したことにある。14世紀にドイツ都市法を獲得し,ハンザ同盟に属した。ドイツ騎士団の世俗化後(1525)はプロイセン公領となり,リトアニアや白ロシアの木材や穀物の輸出港として栄えた。ヴェルサイユ条約の結果,2,656平方kmのメーメル地区はフランスの管理下に置かれたが,1923年1月リトアニア国軍に占領された。連合国側はこの既成事実を認めたが,1924年5月メーメル協定をリトアニアと締結し,同地区の広範な自治が保障された。すなわち,リトアニア大統領の任命する総督を代表とし,独自の議会と執政府が統治にあたった。だがヒトラー政権の成立以来,ドイツ人が多数居住する同地区では復帰運動が激しくなり,1939年3月ドイツに併合された。第二次世界大戦後,ソ連のリトアニア社会主義共和国領となり,クライペーダと呼ばれる。