●メーデー
北アメリカ アメリカ合衆国 AD1884
労働者の祭典,これは1884年アメリカの各種労働団体が始めた8時間労働実現の示威運動。ストライキを決議の日と定め,1886年5月1日,アメリカ労働団体がゼネストと示威を行い,それを受けて1889年に第2インターナショナルがパリの大会において国際労働運動の示威運動の日と決めた。ただしかし,メーデーを単なる共産主義者の運動と間違えられることをおそれ,ローマ以来の農作祈願祭の日,春の花祭りの5月1日を選ぶこととなった。そこで当日は若枝と花を集めて出かけた。これはイギリスの農村の風習であるために,メーデー歌に〈世界をつなげ花の輪に〉とうたわれる。ローマ以来5月の女王が選ばれ,花をかざしてダンスを踊り,それが各地での花祭りの原型となっている。こうした習俗を生かした形で,労働者の祭典の日と化した。今再び平和のつづくなかで,しだいにデモ・ストライキより,花の祭典化しているのは,もとへ戻ったものといえようか。〔参考文献〕「メーデー“世界を結べ花の輪の意味”」日本生活文化史学会編『暦と日本人の生活』生活文化史2,1984