●メッツ
ヨーロッパ フランス共和国 AD
フランス北東部ロレーヌ地方,モーゼル県の県都。モーゼル川とセーユ川が合流する地点に位置する。古代ローマ軍道の交差地点にあたり,パリ防備の戦略上の要地で第6軍管区の本拠点。ゲール人支配のころは“二つの川”を意味するディボドゥルムと呼ばれたが,ローマ帝国支配下に入ると,“マトリキ族の中心地”を意味するメディオマトリカと改称された。4世紀ごろ,地名が省略されてメティスとなりさらに現地名となった。ゴール=ローマ時代・ゴール=フランク時代を通じてこの地域の主要都市となり,司教所在地としても栄えたが司教の権力が衰えると1234年に市民が自治権を獲得し政府をつくった。1552年フランス王国に統合。ゴール=ローマ時代のジュイオーザルシュ水道橋・サン=ピエール=ドゥ=ラ=シタデル寺院や円形演技場,有名なステンドグラスをもつ13〜14世紀のサン=ティエンヌ大聖堂やサン=ヴァサン教会をはじめ,中世の家並みが多く残る。現在の市街は18世紀の都市計画によるもので,市庁舎・裁判所などがこの時期に建設され,広場の整備なども行われた。