●メッセンジャー=オブ=ピース号 メッセンジャー=オブ=ピースごう
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ロンドン伝道協会のジョン=ウィリアムズが建造したラロトンガ島最初の洋式船。ウィリアムズは1823年初めてラロトンガ島に訪れたのち,1827年家族とともに同島に入り,自ら船を建造して島々を巡回する計画をめぐらせた。ウィリアムズは若いとき鉄器商につとめていたことから鉄の知識はもっていたと思われ,舵受針は壊れた鶴嘴(つるはし),桶屋の手斧・鋤を応用してつくりあげた。また動索の滑車をつくるために,自家製の旋盤を組み立てた。板材は金属製の斧を島民に与え,木の幹から削らせた。帆はパンダナスの葉を編んだものであった。新造船の長さは60フィート,重さ70tで,3カ月間の突貫工事で仕上げた。タヒチ島への初航海は無事に乗り切り,タヒチ島にいた同僚たちに「この巨大な怪物をみるため,急いで船に上がり給え」と叫んだという。こののち,各島をめぐり,ウィリアムズは“伝道界のクック”と称された。