●メソポタミア
アジア イラク共和国 AD
ギリシア語のメソス(中間)とポタモス(川)合成語。チグリス=ユーフラテス両河流域一帯の総称。現在のイラクを中心にシリア北東部とイラン南西部を含む。エジプトとともに肥沃な地に恵まれ,灌漑農耕により世界最古の文明が発展した。バグダード北方を境に,北に洪積台地・南に沖積平野がひろがり,それぞれアッシリア・バビロニアと称す。古代ギリシアでは,アッシリア地方のみをさしたようだが,現在はバビロニアも含めて考えられる。バビロニアはさらに,北のアッカドと南のシュメールに分かれる。開放的な自然条件から,前4000年以来シュメール人を筆頭に,アッカド人・アムル(バビロニア)人・アッシリア人・カッシート人・フルリ(ミタンニ)人・エラム人・ペルシア人などがこの地に侵入して興亡を繰りひろげ,閉鎖性の強いエジプト文明とは好対照をなした。古代メソポタミア文明共通の文字として,独特の楔形文字がある。