50音順    検 索

●和布刈神事 めかりのしんじ

アジア 日本 AD 

 山口県下関市長門一ノ宮町,住吉神社および福岡県門司市和布刈岬,和布刈神社で旧正月1日に,島根県簸川郡大社町,日御崎(ひのみさき)神社摂社熊野神社で旧正月5日に行われる神事を和布刈神事という。住吉神社では旧大晦日の夜半,神職が選ばれた氏子を従えて壇の浦に行き,海に入って和布(わかめ)を刈り取り,元朝の神饌として供える。和布利神社でも旧大晦日の夜半干潮時をもって,3人の衣冠帯剣の神職がそれぞれ鎌や手桶,松明をもって社前の海中で和布を刈りとり,直ちに神前に供える。熊野神社では神籖によって定められた12艘の船で船橋をつくり,神社のある島に神官を渡す。最初の船(灘一番)と最後の船(沖一番)に当たったものに大漁があるという。和布を採取して神前に供え,神事が終わると漁民は和布を刈ることができる。和布刈神事を行う神社はいずれも海浜にあり,年頭に特産の和布を供え,また藻を掛けて浄めを行うことが目的となっている。