●迷信 めいしん
AD
superstitution, aberglaubeの訳として用いられ,その意味するところは,非科学的・非合理的・価値の低いものなどをさして迷信としてきた。また正信に対することばとしても迷信の語が一般に使用されている。しかしその意味するところは甚だあいまいであり,価値観や科学性が一応の基準になっているようであるが,それも相対的なものである。また価値がない,非合理的と一般に認められているものでも,前代においてはそれが合理的・価値の高いものとされてきたのであり,人々の考え方・精神構造・生き方を知る上の重要な資料といえる。民俗学ではそうしたものを一般にいう迷信とは区別して“俗信”と称し,俗信のなかで社会的実害を伴うものに限って迷信と呼ぶことにしている。迷信のなかで代表的なものは,憑きもの信仰であり,家筋が成立している地域では結婚など社会的に支障をきたしている場合も認められる。また他人を害することを目的とした実効ある呪術などもその一つである。
![]()