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●名家 めいか

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 諸子百家の一つ。刑(形)名家とも呼ばれる。論理学派をさすが,詭弁を談ずるものが多く〈好んで怪説を治め,キジ※注1※を玩び〉〈愚衆を欺惑す〉(『荀子』)とそしられた。名家は“名”と“実”との関係を論じたのであるが,孔子はすでに〈名を正す〉べきことをいい,これは儒家の名分論や正名論として発展した。法家もまた法の解釈によって,事実の是非を定めんとし(刑名),トウ※注2※析子の如き詭弁家を生んだという。道家においても荘子斉物論があり,また墨家では“墨辯”といわれる論理学が発達している。 名家の代表とされるものは恵施と公孫竜子である。恵施は宋の人で,魏の宰相となったという。その説は『呂氏春秋』『荘子』などに伝えられている。彼は大・小や高・低は一なりと論じ,物事は差別の面から見ればことごとく異なっているが,同一の面から見ればすべて同じであるといって,“大同異”説を主張した。公孫龍子は趙の人で,平原君の客であったという。『公孫龍子』はその著とされるが,後世の編さんであろう。彼は物事は個別において存在するといい“白馬非馬”“堅白石”の説を唱え,名(一般)は実(個別)に存することを主張した。名家は戦国時代の変動期におこった価値観の動揺に応じた論でもあったが,漢代に入ると衰退していった。

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