●明器 めいき
アジア 中華人民共和国 AD
死者の埋葬にあたっての副葬品として,木や泥を用いてつくられた器物・人畜・家屋などの模型をいう。明器のうち,陶製で人畜を模したものを泥象といい,とくに人を型どったものを俑という。明器製作の思想は,人間が死後にも生前同様の生活を営むのに供するためであり,当初は実用品の副葬や奴婢の殉死を行っていたことが発掘の結果明らかになっている。殷・周のころにはすでに製作され,漢における厚葬の流行とともに発達し,材料には木・泥土・玉石などが用いられた。種類・数量ともに多く,しだいに写実性を増してくる。唐代には陶磁器の発達を受けて精巧華麗となり,緑釉・白釉・三彩釉を施したものも少なくなく,明器製作の黄金期を呈する。最近では,1974年(民国63)に発掘が始まった秦の兵馬俑約1万点がある。1957〜67年(民国46〜56)には陝西省咸陽県楊家湾の前漢墓から約2,500点の俑がみつかり,1969年(民国58),甘粛省武威県雷台の後漢墓からは銅製の車馬俑45点が発掘されるなど,発掘例は枚挙にいとまがない。
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