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●ムルロア環礁 ムルロアかんしょう

ヨーロッパ フランス共和国 AD 

 フランス領ツアモツ諸島南東部にある長径29km,短径14kmの環礁で,南緯21度50分,西経139度00分,タヒチからは1,300kmの距離に位置する。元来モルロアと呼ばれていた。フランス大統領ド=ゴールは1962年,この島と南40kmのファンガタウファ環礁を核実験場にすることを決定。翌年には両島およびタヒチ島,前進基地のハオ環礁に“太平洋実験センター”(Centre d’Experimentation du Pacifique,略して CEP)の施設が着工され,最初の実験は1966年,大統領立ち合いのもとで行われた。これに対し南太平洋諸国から抗議の声がおこり,1973年にはオーストラリアとニュージーランドが国際司法裁判所に「大気圏内実験を中止するよう」提訴,同裁判所は「放射性物質の降下を招来せぬよう」フランスに指示した。このため,1975年以降すべての実験は地下爆発に切りかえられているが,放射能による海水汚染の懸念は付近島民に深刻な生活問題を投げかけている。