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●ムルジア派 ムルジアは

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 初期イスラーム時代7世紀後半ごろ,ムータジラ派の登場以前に,信仰と行為の問題に関して成立した前イスラーム神学の1分派。ムルジアという呼称は,アラビア語で「延期するもの」の意味,あるいは「猶予(イルジャーウ)」と訳されることばにちなむといわれる。この派は,イスラームにおける最初の政治・宗教的党派のハワーリジュ派と鋭く対立した。たとえばハワーリジュ派が,大罪を犯した者をカーフィル(不信者)としているに対し,ムルジア派は信仰と行為を切り離し,信仰告白その他の義務を果たしている者は,たとえ罪を犯しても信者であるとした。このようなことの判断は人間がすべきでなく,最後の審判の日まで猶予されていると主張した。また,ハワーリジュ派が罪を犯した指導者は信者ではなく,したがってそのような人物にはしたがう必要なしとして反体制的運動に回ったのに対し,ムルジア派は体制支持の立場をとった。