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●村田珠光 むらたじゅこう

アジア 日本 AD1422 室町時代

 1422〜1502(応永29〜文亀2)室町中〜後期の茶匠。奈良の人。東山時代に京都六条堀川西に4畳半の茶室を営み,佗び茶を創始したとして有名。初め浄土宗称名寺に入ったが,のち還俗。奈良から上洛し商人として財をなすとともに,大徳寺一休宗純に参禅した。それまでの茶の湯は,中国伝来の唐物など美術骨董品を部屋中に飾り,禅宗や貴族の作法,殿中の規式を取り入れた作法を重視する「書院の茶」「殿中の茶」と,粗末な抹茶をすする「地下茶の湯」などに分かれていた。珠光は足利義政の同朋衆能阿弥を通じて「殿中の茶」を学ぶとともに,庶民のあいだに伝わっていた地味で簡素な「地下茶の湯」の様式を取り入れ,さらに一休宗純から学んだ禅の精神を加味して,精神的・芸術的内容をもつ茶道を完成した。珠光の生涯や彼の佗び茶の性格に関する同時代の記録はほとんどなく,千利休の弟子である山上宗二が著した茶の湯の秘伝書『山上宗二記』によるところが多い。

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