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●村組 むらぐみ

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 ムラの内部を地域区分する組織。講組ともいい共同のために相互平等に結ばれた地縁的団体。ムラが小さな場合には,そのまま共同生活の単位をなしていることもあるが,一般的には幾つかの小地域集団に分かれ,その内部の家々が平等の結合を保って共同生活をいとなんでいることが多い。このような小集団が村組と総称される。村組の下には近世の5人組や第二次世界大戦下の隣組・班などのように一定の戸数ごとに分けられた近隣組があり,村組の機能を分担している。村組はムラの内部区分であるが,村組としての独自性をもち,その象徴としての神社をもつことが多い。村組を示す語は地方によりまちまちであり,組・屋敷・門・庭・坪・方限・垣内・谷戸・洞・名・耕地・契約・条・谷・島・番などといい,代表的な機能によって結い講・屋根講などと呼ばれることもある。

 村組の形態はムラの成立事情・歴史・ムラの大小・地形的条件・生業などによって一様ではないが,一般的にはムラ−村組−近隣組という形に系列化されている。古くからの区分がそのまま残っているところや,ムラの発展・状況の変化などにより二次的,三次的な分化や組織変えが行われることもある。また小規模なムラには村組のない場合もある。山の中腹,あるいは谷に沿うて小集落が点在しているような山村では,小集落がそのまま村組となっていることが多い。集村では道路・谷川・水路などを境界にして幾つかに区分し,戸数もほぼ同じように分けている場合が多い。海村では郷分と浦分つまり生業別に農業集落と漁業集落が画然とし,浦分は海沿いに,郷分は一歩さがって集落を形成していることが多いが,郷分・浦分が入り組み地理的に画然とできない村もある。

 村組の機能の第1はムラ全体の行事や仕事を分担する組織として,祭礼・道普請・共有林の下刈り・用水路の手入れなどの作業割当てや当番の単位となるととである。第2は組内の冠婚葬祭に際しての互助組織として活動することであり,とくに葬儀についての組織はよく整っており,村組を単位に葬式組がつくられていることが多い。第3は各種講集団の組織単位として存在し,山の神講・田の神講・庚申講などが村組単位につくられていることが多い。

〔参考文献〕竹内利美「社会生活」(『日本民俗資料事典』所収)1969,第一法規

福田アジオ『日本村落の民俗的構造』1982,弘文堂