●村入り むらいり
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他所から移住してきた家や分家した家が村社会に加入する手続儀礼。村入りはその村の社会構造に規定されてさまざまだが,一般的には村の有力者を草鞋親・ヌレ草鞋・寄り親などと呼ばれる身元引受人に頼み,村寄合の場で紹介され村に住みつくことだけは許される。村に移住後すぐではなく一定期間経過してから加入手続きがとられるが,このとき新加入者は披露の酒を買うのがふつう。村入りが認められると冠婚葬祭などの互助組織に組み入れられ村での生活が維持できるが,直ちに従来の村人と同等の資格を取得できるとは限らない。共有財産の利用・祭祀への参加などでは古い家と同等の権利をもてないことが多い。家格制の強い村では無権利状態におかれることが多いが,家格意識が弱いところではある年月様子を見定め,一定の金額を提出させるなどの条件で権利を与えることが多かった。