50音順    検 索

●ムハンマド=ブン=アルカーシム

AD693 

 693ごろ〜716ごろ ウマイヤ朝時代の武将で,西北インド(シンド)の征服者。サキーフ部族出身者。カリフ=ワリード1世と従兄弟で,イラク総督ハッジャージュ=ブン=ユースフの甥。711年,後者の命でシリアのアラブ兵7,000人を率いてシンド遠征に出発した。シーラーズで兵力を整えたのち東進し,マクラーン地方をへてインダス河口に達した。711年の夏,当地の要衝ダイブールを海路で到着の援軍とともに包囲・攻略した。その後インダス河沿いに北上し,712年6月,当地の王ダードルを打倒したのち,ブラーフマン(マンスーラ)市・アロール市を次々に攻略し,713年パンジャブ地方の聖都ムルターンを征服した。715年,同市でハッジャージュの訃報に接したが,征服活動を継続し,カシミール山系の麓に軍を進めたという。カリフ=スライマーンの方針でその任を解かれ,さらに偽証によって捕囚の身となり,イラクに護送されて処刑された。