●ムハンマド=アフマッド
アフリカ スーダン共和国 AD
19世紀後期,植民地化の危機にさらされたスーダンに現れて,イスラームの救世主マーディを称して諸勢力を糾合,短期間であるが外国勢力を追放して独立を保ったマーディ国家の建設者,スーダンの民族的英雄。ムハンマド=アームドがマーディを称するにいたったのは1881年,当時のスーダンはイギリスの後押しを受けたエジプト軍の武力侵入(1870)ののちの混乱状態にあったが,ムハンマドは侵略者に対して聖戦(ジハード)を宣言し,たちまちエジプト軍を打ち破った。つづいて1882年にはヒックス将軍指揮のイギリス軍1万を退け,1885年にはゴードン将軍の立て籠るカルウームを陥落させ,イギリス軍の排斥に成功した。しかしムハンマドはその5カ月後に死に,その部下のアブド=アラーが後継者となったが,マーディ国家は1899年,キッチナー将軍の率いる2万5,000のイギリス軍の前に崩れ落ちた。ムハンマド=アームドはアフリカに現れたカリスマ的な指導者の一人である。
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