●無土器文化 むどきぶんか
アジア 日本 AD
洪積層土中から発見される日本列島の旧石器時代の文化。土器使用以前の段階でありおもな利器として石器・骨角器が発見される。先土器文化の呼称も用いられる。北海道から沖縄まで各種の様態をもつ遺跡・遺物の発見が相次ぎ,石器の形態を中心とした時代編年も確かなものになりつつある。握り槌・ナイフ型石刃・尖頭器などがありシベリア方面との交渉も推定される。洞窟を利用した居住址,山麓・台地上からは生活址・製作址,祭祀・墓地的性格とみられる遺構・遺物も発掘されており,その文化内容はかなり多様なものであることが推察できる。旧石器人骨も化石人骨として各地で発見され,縄文人の祖形にかかわる人々であると推察される。宮城県座散乱木,東京都鈴木などの遺跡出土の石器は数万年前に遡るとの説もある。昭和24年,相沢忠洋氏長年の観察をもとに明治大学による発掘が成功した群馬県岩宿遺跡によって,日本の旧石器文化解明の端緒が開かれ戦前研究者の労が報われることになった。
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