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●ムッラー

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 ペルシア語でイスラーム教の教学に通じた人に対する敬称として用いられる。この語は,しばしばアーホンドと同義に用いられる。現代ペルシア語においては,この語はおおむね次の二つの意味で用いられる。(1)十二イマーム・シーア派の教学に深く通暁した人に対する尊称として用いられる。たとえば,ムッラー=ハーディー=サブザワーリーに冠せられている“ムッラー”はこの意味である。(2)イラン各地のマクタベ=コルアーン(コーラン学校)で児童に読み書きやコーランを教える人をムッラーと呼ぶ。ムッラーと呼ばれる人は,神学校(マドラサ)で一定の教育を修了した人々である。彼らは地域住民の日常の諸問題の相談に応じたり,結婚式や葬儀の立会人,礼拝堂での説教師なども務めたりする。また,この語は中国回教徒のあいだにも入っており,中国回教徒は説教師を“毛拉”と呼んでいる。