●ムータジラ派 ムータジラは
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アッバース朝時代に一時公認教義として勢いをもったイスラーム神学の一派。始祖はバスラのワーシル=ブン=アター(699〜748)であるとされ,彼が信仰者と無信仰者の問題に関し“中間の状態”の者の存在をとなえ,師のハサン=アルバースリ(642〜728)と意見を異にして,身を退いたことが,その呼称のもとになった。ムルジア派と同様の立場をとりながら,前者の法学的傾向と対照的に,神学への道を開き,神の唯一性(タウヒード)・コーラン創造説・正義の神・自由意志論を,教義の特色とした。この派の合理的な神学確立への意図に対し,合理的思想の持主であったアッバース朝第7代カリフ,マームーンは827年これを支持し,ムータジラ派の学説を欽定教義と公認し,これに従わないものは審問にかけて弾圧した。第10代ムタワッキルにより公認が取り消されるに及んで急速に衰えた。