●娘組 むすめぐみ
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未婚の女子からなる伝統的な年齢集団。分布は,西日本の主として沿海地方に比較的集中し,東日本には僅少であった。加入は数えの13歳ごろで,結婚によって脱退するのが一般的であった。年長者が娘頭として指導した例もあるが,不定型的集団であり,成文化された規約は存在しなかった。娘組はふつうムラ内にいくつかの娘宿をもち,夕飯後に数名の娘が寄り集まって粉ひき,藁仕事・糸繰り・針仕事などの手仕事を行い,同時にそこへ訪れる若者とのあいだに交歓が行われ,娘たちは宿親や仲間の助言や忠告のもとに将来の伴侶を選定した。つまり娘組の主要な機能は配偶者の選択にあったのであり,若者組のように氏神祭りや村仕事にたずさわることは少なかった。娘組が若者組よりも早期に衰退した一因はそこにある。なお娘専用の寝宿の例は少なかった。〔参考文献〕有賀喜左衛門「日本婚姻史」『有賀喜左衛門著作集』第6巻,1968,未来社
瀬川清子『若者と娘をめぐる民俗』1972,未来社
平山和彦『青年集団史研究序説 上』,1978,新泉社