●無常講 むじょうこう
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村落組織の一つで,とくに葬式のためにその機能を発揮する近隣組織。無常は死を意味し死講ともいう。葬式組のようにそれだけを目的とした組織をもつところもあるが,村組や五人組がそのまま無常講として機能する場合が多い。また,二つの村組がいっしょになって一つの組織をつくったり,庚申仲間がそのまま無常講になったりすることもある。死亡の通知・葬具の用意・炊事の手伝い・墓穴掘りなどがその主な仕事で,講員が分担する。新潟県西蒲原地方では葬儀の日は無常休みといって仕事を休み,1戸から一人が葬家へ手伝いに行った。労力を提供するほか米・薪・銭を集めて贈り,経済的な援助をもした。熊本県阿蘇地方では各戸2合半ずつの米を集めて葬家に届け,これを“無常講抜き”というなど,相互扶助の役割も果たしていた。このほか愛知県尾西市では火葬の夜,講中・血縁の者が集まって飲食することを無情講と呼んでいる。