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●霧社事件 むしゃじけん

アジア 中華人民共和国 AD1930 中華民国

 1930年(昭和5)台湾におこった原住民によるはじめての組織的な反乱事件。台湾は近代日本の植民地では最も資本主義的開発に成功,本国の大資本に巨大な利潤をもたらしていたが,1914年からの同化運動,1921年からの台湾議会開設運動などの民族運動も生起していた。本島人と原住民との二つの被抑圧民族が初めて連携した運動が霧社事件のもつ一つの意義である。事件は10月27日,台中州能高郡蕃地霧社分室管内11のうち,6社の原住民が,学校運動会に集まった内地人を一斉襲撃し,134名の内地人を殺害,総督府は11月19日に軍警共同作戦でこれを鎮圧した経過をもつ。武装蜂起の原因は,道路・水路の補修,駐在所などの建築に伴う材料運搬の苦役,および賃銀支払い遅延に対する不満が重要な一因をなしたとされている。原住民は混乱の襲撃の現場にあって内地人(日本人)134名,本島人(漢民族)2名を殺害。襲撃対象を日本人にしぼっていたことが特徴である。翌年1月,総督以下関係官吏を罷免。