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●ムカッリド

アジア アジア AD 

「先人の意見にそのまま従うもの」を意味するアラビア語。イスラーム法学においては,イジュティハード(法的解釈)の資格をもたない法学長の意味で用いられた。すなわち,預言者ムハンマドの死後,イスラーム教団は新しい啓示を受ける機会を失い,法的な面でも指導者を失うこととなった。コーランが唯一の拠として遺されたものの,その解釈と現実への適用に際して後人の恣意は許されない。そこでムジュタヒドと呼ばれる大学者の下した判例にもとづいて法的処理が行われる慣習となり,そのムジュタヒドの判例をタクリードといい,このタクリードを行うもののことを,ムカッリドと呼んだわけである。しかし10世紀以降,ムジュタヒドの存在は容認されていない。タクリードを行うことはイスラーム法の形骸化につながるため,スンナ派ではイジュティハードの必要を説く法学者も多い。ザーヒル派タクリードに批判的なことで知られる。