●無意識 むいしき
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記述的には,ある時点で「思わず〜してしまった」というように意識されていない心的状態を示す。意識されていないがわれわれの行動を決定する力をもった精神過程の存在する領域として,フロイトによって概念化された。フロイト以前にもこのような過程があることはライプニツやヘルバルトらの哲学者・文学者などによって指摘されていたが,フロイトによって初めて科学的に記述された。フロイトは,後催眠暗示の現象から,このような精神過程の存在を考え,精神分析の出発点とした。ヒステリーの症状・夢・さまざまな錯誤行為は,無意識的領域におけるさまざまな経験が象徴的に表現されたものと考えた。自己にとって苦痛で不快な抑圧された表象・情緒・願望などは,無意識的過程において検閲を受け,変形され,象徴の姿をとって現れると考えた。フロイトの弟子でのちに離反したユングは,フロイトのいう個人的無意識のほかに,個人を超えた人類に共通な普遍的無意識を考え,そこに創造性を位置づけ,理論的な体系化を行っている。