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●ムアーマラート

アジア アジア AD 

 取り扱い・社会生活・行動様式・取り引きなどを表すアラビア語で,ムアームーラの複数形である。しかし,イスラーム法学では,6信(神・天使・啓典・預言者・来世・天命を信じること)・5行(信仰告白・礼拝・断食・喜捨・巡礼)をそれぞれ六つのイーマーンと五つのイバーダートと呼んでおり,これらの基礎の上に立って,ムスリムが守るべき,個人対個人,個人対集団,集団対集団などの社会・国際関係における行動規範をまとめてムアーマラートと呼んでいる。したがって,このなかには,金銭や商品などの取り引き契約,結婚・離婚・委任委託・遺産相続・懲罰・贖罪・判例・和平など幅広い領域が含まれるものとされている。11世紀以降の法学書ではイバーダート・ムアーマラート・ムナーカハート(結婚)・ジナーヤート(犯罪)・フドード(刑罰)・フクマート(判例)のように項目わけがなされ,ムアーマラートの領域は学者や学派により多少のちがいはあるが,商取り引きの意味に限定されるようになった。