●民友社 みんゆうしゃ
アジア 日本 AD1887 明治時代
1887〜1933(明治20〜昭和8)徳富蘇峰を中心とする言論・思想グループならびに出版機関。1886(明治19)12月徳富蘇峰が『将来之日本』『第十九世紀日本ノ青年及其教育』(1887年『新日本之青年』と改題)の声誉を背景に上京し,湯浅治郎の協力を得て東京赤坂榎坂に創設した。同年2月「国民之友」を発刊して平民主義を唱え,中江兆民・植木枝盛・田口卯吉・森田思軒・二葉亭四迷らの文を載せ,言論・思想界の“指南車”の役割を担った。のち社員には山路愛山・竹越三叉・塚越停春樓らが加わり“第二の明六社”の風を形成した。1892年「家庭雑誌」,1896年「The Far East」を発行したが,1898年「国民之友」の廃刊とともに発行をとりやめた。しかし,言論活動は「国民新聞」に集約され,その以前から進められていた「国民叢書」「平民叢書」などの数多くの叢書は引き続いて出版され,そのほか蘆花・湖処子・独歩らの文学者の作品も出版された。