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●民俗 みんぞく

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 社会を構成している大多数の人々が保有し伝承してきた知識や技術を民俗と呼ぶ。民間伝承と呼ばれることもある。民俗を解明するためには,口頭伝承や伝承資料を収集し分析する方法が採用されている。このような方法を採用する関係から,都市よりも農山漁村において,より多くの民俗資料の収集が行われている。民俗の範囲に入るものは,慣習・信仰・迷信・神話・民間芸術・衣服・家屋・家具・生産用具・社会のきまり等である。近代物質文明に属する物以外はすべてこのなかに含まれる。わが国においては,明治20年代以降の柳田国男の活躍によって民俗学が確立された。柳田はわが国民俗学の創始者とも呼ばれている。民俗学の研究成果は,日本人の基層文化の解明に大いに働いている。また,1977年(昭和52)版小学校学習指導要領社会3年では,〈地域社会の文化財や行事〉という形で新しく入ってきて注目を集めている。