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●民間薬 みんかんやく

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 民間医療の一方面に薬物服用・患部塗布がある。日常的に薬用植物を採取し,動物を捕え,鉱物を取得する。民間医療と漢方とは関連があり,漢方は上流社会において施された医療であるが,後に薬効知識が広まり庶民の医療に入ってきた。民間薬の性格は,経験と知恵の集積が伝承されてきたところにその本義があり,漢方のような理論はなく処方は任意で薬効の多様性があっても適確でないものもある。家伝薬も広義には民間薬である。一般的に定評ある薬物は,[1]植物性−アロエ・オオバコ・ゲンノショウコ・センブリ・ダイコン・ツワブキ・ドクダミ・ニンニク・マツ・ユキノシタ・ヨモギ,[2]動物性−ウナギ・カタツムリ・クマ・コイ・スッポン・ナメクジ・ヒル・マムシ・ミミズ・ムカデ,[3]鉱物性−石灰・硫黄等である。俗信による利用には有害なものもある。

〔参考文献〕西山英雄『漢方薬と民間薬』1963,創元社