●民間伝承 みんかんでんしょう
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1935年(昭和10)創刊の民俗学の専門雑誌。誌名は,柳田国男の木曜会での〈民間伝承論〉という講義に端を発する。柳田の還暦を祝って1935年7月に東京で日本民俗学講習会が開催されたのを機会に,全国的な連絡機関として〈民間伝承の会〉が結成され,その会報としてタブロイド版8頁の『民間伝承』が同年9月より月1回発行された。1942年5月刊の8巻1号からはA5判64頁の雑誌型となった。1944年8月より戦争のため一時休刊したが,1947年8月には復刊している。1949年4月に,〈民間伝承の会〉は〈日本民俗学会〉と改称され,『民間伝承』は1952年末の16巻12号まで日本民俗学会の機関誌として柳田の綿密な指導のもとに守随一・橋浦泰雄・堀一郎・和歌森太郎らが編集を担当し発行され,民俗学の普及と確立に多大の貢献をした。『民間伝承』は一時『学芸手帖』と改題されたが,17巻以降はより大衆性を帯びた雑誌として主に戸田謙介の努力で発行され続け,1983年6月の47巻3号(通巻325号)をもって休刊された。