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●ミルズ

北アメリカ アメリカ合衆国 AD1916 

 1916〜1962 アメリカの社会学者。テキサス大学・ウィスコンシン大学に学び,1941年学位取得。コロンビア大学教授。ミルズの研究の特異さは,その問題提起的な現状批判にある。彼の批判精神は,対象として取り上げられた限りでのアメリカ社会を超えて,学問状況そのものにも向けられている。ミルズは,支配階級という概念を本来次元の異なる概念の混合であるとして退け,パワー=エリートという新たな概念によってアメリカ社会の権力構造を明らかにしようとした。彼は,現代アメリカ社会には,Big 3と呼ばれる経済・政治・軍事のパワー・エリートが存在し相互に癒着を強めており,これに対して大衆は政治的アパシーに陥っていると批判した。さらに彼は,このような社会状況に現代の社会学が対応し得ないとして,古典的な社会学の想像力の復権を訴え,ラディカル社会学への道を開いた。

〔参考文献〕ミルズ,綿貫譲治・鵜飼信成訳『パワー=エリート』全2巻 1957,東京大学出版会

ミルズ,鈴本広訳『社会学的想像力』1965,紀伊国屋書店