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●ミラノ勅令 ミラノちょくれい

ヨーロッパ イタリア共和国 AD313 ローマ帝政

 313年,キリスト教徒の信仰の自由を認めた勅令。312年,コンスタンティヌス帝はマクセンティウスとのミルウィウス橋の戦いに勝利し,ローマで元老院から西の正帝とされ,聖職者の公的負担からの免除,教会への財産贈与の自由などを認められた。313年,コンスタンティヌス帝は東の正帝リキニウスとミラノで会見し,属州総督に送った書簡の形で「ミラノ勅令」を公布した。勅令は,ディオクレティアヌス帝の行ったキリスト教徒の大迫害の終結を宣言した311年のガレリウス帝の寛容令を受けて,あらゆる宗教に対し信仰の自由を認め,キリスト教徒を公認し迫害時代に没収された教会財産の返却などを定めている。ラクタンティウスによると,勅令は313年6月にニコメディアで公示された。勅令の原文は,カイサレアのエウセビオスの『教会史』のなかにギリシア語訳で記載されている。またこの『教会史』のなかで,コンスタンティヌス帝は上述のマクセンティウスとの戦いの際に天空に輝く十字架を見たことが,勅令発布の動機になったと述べている。