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●苗字帯刀 みょうじたいとう

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 江戸時代,家柄や功労によって庶民が武士に準じる資格を与えられること。苗字は,初め「名字」と書き,江戸時代に同種同根の苗裔という意味で苗字と書くようになった。名字は男子が成年後,実名のほかに名のった「字」から起こった。初めは,律令政府の役人や学者が中国にならって本名の代わりに用いたが,平安末期には在地の武士のなかで家長が地名や別荘などの名を称号して用いるようになり,名字の分布は武士団の移住と深い関連をもつようになった。江戸時代には苗字帯刀が武士だけの特権となり,身分を示す象徴としての役割を果たすようになった。しかし庶民のなかでも,とくに家柄や功績によって,またある場合には御家人株の売買などによって苗字帯刀が許されることもあった。その場合,一代許可・永代許可・名字のみ帯刀のみの例もあった。1870年(明治3)に,太政官から苗字差許しの布告が出され,1875年には苗字をもつことが強制された。帯刀は,同じく1870年に庶民の帯刀が禁止された。