●ミューラー
ヨーロッパ ドイツ連邦共和国 AD1823 ドイツ連邦
1823〜1900 比較言語学者・東洋学者であり,宗教学ならびに比較神話学を創設。ドイツのデッサウに生まれ,ベルリン・パリで学び,後にイギリスに帰化しオックスフォード大学教授となる。印欧語を広汎に比較研究しその語族的同祖性を証明した。彼は言語の系統と宗教の系統とが一致すると考え,神々の名前の比較研究を通じ,宗教・神話の客観的研究を行った。彼は神名の語幹が自然現象,とくに太陽の名称に由来する例の多いことから,宗教の起源を自然崇拝・太陽崇拝に結びつけた。そしてこのような名称が,いくつかの言語的性質により人格化され物語化されることを「言語の疾患」と呼び,これに基づき神話を解釈した。この考え方は当時の人類学などにも影響を与えたが,後に批判を受けることになる。なお,彼は『リグ=ヴェーダ』をはじめ数多くの東洋の古典を校訂・翻訳し,東洋学,とくにインド学に科学的な研究法をもたらした。