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●ミュッセ

ヨーロッパ フランス共和国 AD1810 第一帝政

 1810〜1857 フランスの作家でロマン派四大詩人の一人。パリの名家に生まれ恵まれた少年時代を過ごす。ユゴーらの仲間に加わり,19歳のとき『スペインとイタリアの物語』で華々しく文壇に登場。戯曲『ヴェネツィアの夜』(1830)を上演するが失敗,以後読むための戯曲を書き続ける。1833年,6歳年長のジョルジュ=サンドと激しい恋に落ちるが2年後に破局。彼は深く傷つき苦しむが,この恋愛体験が大詩人・劇作家ミュッセを誕生させたと言っても過言ではない。『8月の夜』以下4編の「夜」の詩,劇曲『たわむれに恋はすまじ』『ロレンザッチョ』,半自伝的小説『世紀児の告白』には多かれ少なかれこの時の苦悩が影を落としている。『ロレンザッチョ』は16世紀のフィレンツェを舞台にした史劇であるが,主人公の内面の苦悩の描写などシェークスピアにも比肩され,ロマン主義演劇の代表的傑作とされている。1852年,アカデミー会員に選ばれる。