●宮崎友禅 みやざきゆうぜん
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元禄年間(1688〜1704)を中心に京都で活躍した絵師。出生地・生没年とも諸説があり判然としていない。西鶴の『好色一代男』(1682)巻7に〈扇も十二本祐善(ゆうぜん)が浮世絵〉と見え,さらに『女用訓蒙図彙』巻4(1687)に〈友禅と号する絵法師ありけらし,一流を扇にかき出せしかば〉とあることから,友禅斎は当時,扇絵師として名声を得ていたようである。名声が高まるにつれて染物の世界にもその意匠がとり入れられ,1688年(貞享5)に『都今様友禅ひいなかた』と友禅の名を冠した雛形本が刊行され,さらに1692年(元禄5),友禅自身が『余情雛形』を著してその名は染物の世界に広く知られるようになった。このころ,糸目糊置防染法による模様染めが盛んになりつつあり,友禅の意匠はこの染色法によって染められたため,当時さまざまの名で呼ばれていた模様染めはやがて友禅染めという名称に吸収された。友禅が友禅染めを創始したという伝承はこうした背景によって成立したと考えられる。