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●宮崎安貞 みやざきやすさだ

アジア 日本 AD1623 江戸時代

 1623〜1697(元和9〜元禄10)近世の三大農学者の一人で,近世農書を代表する『農業全書』の著者。広島藩士宮崎儀右衛門の次男に生まれ,25歳のとき福岡藩に禄200石で仕えた。しばらくして禄を辞し,九州・山陽道・畿内などの農業事情を見聞する旅を行い,没するまで訪ね歩いた先進地域の農業技術を実地に移すべく,筑前国志摩郡女原村(現在の福岡市西区周船寺)に居を構え,自ら農業技術の改善に着手した。安貞は当時の農民が農業技術にうとく労苦にも報いられない生活状態にあることを憂い,農民の一助となる農書の刊行を思い立った。友人の福岡藩儒者員原楽軒・益軒の助力を得て,中国の代表的農書『農政全書』を手本とし『農業全書』10巻を完成させたのである。『農業全書』は1697年(元禄10)に京都の茨木多左衛門によって木版刊行され,その後も数回の再版を重ねて多くの読者を獲得し,近世農業の発展に大きな役割を果たした。