●蓑 みの
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稲藁(いねわら)・菅(すげ)・棕櫚(しゅろ)の皮などを編んでつくった雨具で,日除け・雪降りにも着用する外出用具である。蓑は農村・山村・漁村での雨の日の外での労働に着用するので,その土地にある植物を材料として古来からの製作伝承によって製作されるだけに各地に特色のある品がある。この蓑の形式は古く,素盞嗚尊(すさのおのみこと)が青草を束ねて笠・蓑をつくって着た話が記紀に記され,奈良・平安時代に,すでに田蓑・馬蓑などのことばが出ているから,神話時代から着用した日本人の着衣ということができる。蓑は用途によって,背蓑(せみの)―背にだけ掛ける小さいもの。肩蓑(かたみの)―背から両肩を被うもので,ケラ・バンドリと呼ばれる。蓑帽(みのぼう)―頭部だけにつける,ミノボシ・ミノボンチ。腰蓑(こしみの)−下部につける蓑。また一般に蓑(みの)と呼ばれる,両肩から背・胴に至るまで編まれているものなどいろいろあるが,いずれも防雨防寒に欠かせないものであった。