●ミナレット
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祈りの時を告げるモスクの塔。ミナレットは英語で,アラビア語ではマナーラ。尖塔または光塔と訳す。マナーラとは「光または火をともす所」の意。古くはミナレットの頂部で火がともされ隊商の目印となったと言う。起源としては,[1]ウマイヤ朝時代にシリアの教会の鐘楼を模倣,[2]物見台,[3]烽火台,[4]隊商のための灯台など,いろいろ言われるが,[4]が最も蓋然性が高い。かつては礼拝の度に呼びかけ人(ムアッズィン)がこの上に登り礼拝を呼びかけたが,今日では頂上にスピーカーを取り付けた所が多い。ミナレットの位置は必ずしも一定しない。一般にミフラーブを中心とした軸線上に造られることが多いが,門の両側・中庭などに造られることも少なくない。オスマン=トルコ時代にはモスクが宏壯になるとともにミナレットも巨大となり,その数を増しイスラームとスルタンの権威を示す象徴となった。イスタンブルのスルタン=アフメト=モスクの6本のミナレットは,その好例である。