●南太平洋フォーラム みなみたいへいようフォーラム
AD1971
日本では南太平洋首脳会議と訳されることがある。SPF と略すこともあり,SPEC がその事務局の役割を果たしている。SPC が政治(非植民地化政策)や国防の問題を議題にできないことに強い不満をもっていた南太平洋島嶼諸国が,それらの問題を議題として自由に討議できる地域国際機関の設置を念願し,1971年8月にニュージーランドで開かれた PIPA(太平洋諸島生産者連合)で,独立したばかりのフィジーの首相の発案により,PIPA を拡大強化して南太平洋首脳会議とすることを決定した。当初はフィジー,トンガ,西サモア,クック諸島,ニウエおよびナウルが参加していたが,のちにオーストラリア,ニュージーランドも参加した。1973年4月に西サモアで開かれた第4回 SPF 会議で,域内諸国間の経済協力を強化拡大するため,PIPA にかわる SPEC を設置することが決定され,そのSPECを事務局として SPF は社会経済面での開発のための協力についても,政治や国防の問題と並んで活発に討議することになった。SPF はメンバー諸国政府に,可能な限り早く200カイリ経済専有水域の宣言をすることで合意した。また,1977年8月にはポート=モレスビーで,メンバー諸国政府がフォーラム漁業機関(FFA)の設置を決定し,FFA の事務局は1979年4月にソロモン諸島の首都ホニアラに置かれた。SPF のメンバーはクック諸島・フィジー・キリバス・ナウル・ニウエ・PNG(パプア=ニューギニア)・ソロモン諸島・トンガ・ツヴァル・ヴァヌアツ・西サモア,そしてオーストラリア・ニュージーランドであり,オブザーバーとしてミクロネシア連邦が参加している。SPF と SPC の役割には重複するものも多いので,PNG を急先峰に,SPF/SPEC と SPC とを単一の地域国際機関に統合すべきだという意見が出ている。