●ミード, M.
AD
1901〜1978 アメリカの女性人類学者。コロンビア大学で,ベネディクトとともにボアズに師事し人類学を学ぶ。1924年よりアメリカ自然史博物館に勤務する。1926年にサモアへ調査に出かけたのをはじめとして,オマハ=インディアン,チャンブリ族(ニューギニア),バリ島と精力的に調査を行う。彼女の関心は人間の発達についての社会・文化的要因をみきわめるということにあった。ニューギニアの3部族を比較した研究において,男女とも温和で争うことを嫌う女性的な部族(アラペシュ族),男女とも男性的なもの(ムンドウグモール族),女性が漁業を行い経済的実権をもち,一方男性はカゴを編むといった女性的仕事を行い女性に依存している(チャンブリ族)の比較から,両性の気質が“生物学上の性”に特有なのではなく,後天的であると主張した。著書には『サモアの思春期』(畑中幸子・山本真鳥共訳,1976,蒼樹書房),『女として人類学者として―マーガレットミード自伝(Blackberry Winter:my early years 和智纓子訳)』(1975,平凡社)など。