●三峯信仰 みつみねしんこう
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埼玉県秩父郡大滝村にある三峯神社への信仰。三峯とは,奥秩父の雲取・白岩・妙法の3山の総称で,戦国時代に修験者道満により霊場が定められ,のちに天台系の聖護院派に属したと考えられる。17世紀中ごろに,代官伊奈氏をはじめ領主の手で大きな社殿が造営され,信仰も盛んとなった。三峯信仰は,山犬(御犬と呼ぶ)を眷属とする山岳信仰であったが,近世に入ってから農業神として各地に伝えられていったとみなされる。眷属の御犬さまを刷った神札は,火難盗難除けとされ,また田畑に竹をさして神札をはさみ害虫除けとされてきた。この御犬さまの神札は,神社の記録によれば,1727年(享保12)が最初とされている。また,近世以降,関東中心に三峯講が結成され,各地から代参者が参拝にやってきた。代参者は,宿坊に泊まり,神札を受けて帰り,村の各戸にこの神札を配ったもので,今日においても行われている。