●ミッチェル
北アメリカ アメリカ合衆国 AD1900
1900〜49 アメリカの作家。ジョージア州のアトランタで生まれる。父は弁護士で歴史学者でもあったから,南部の伝統的な雰囲気のなかで自然に歴史への興味を抱きながら成長した。初めは医学の道を志し,マサテューセッツ州のスミス=カレッジに入学したが,母の死で中退を余儀なくされ帰郷,その後数年間,「アトランタ=ジャーナル」誌の仕事をした。1925年,同誌のスタッフの一人と結婚,このころから小説を書き始め,約10年かかって完成したのが1,000ページを越す大作『風と共に去りぬ』(1936)である。南北戦争の戦場となったアトランタを舞台に,女手で農場の再建をはかるスカーレット=オハラの物語である。勝ち気な女スカーレットと偽悪家の男レッド=バトラーの愛憎を中心に,戦争による南部の混乱と南部人の苦悩を描いて,好評を博した。精細な時代描写から,単にラブ=ロマンスとしてだけでなく歴史小説としても読むことができる。ミッチェルはこの一作を残しただけで,自動車事故で死亡した。